Euphorbia 'Gabisan'
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ユーフォルビア峨眉山は、鉄甲丸と瑠璃晃という、性質の異なる二種を掛け合わせて生まれた交配種である。
鉄甲丸が持つ塊状で重心の低いフォルム、瑠璃晃が見せる稜線の立ち上がりと成長点の鋭さ。その双方の特徴が一株の中で重なり合い、単なる中間形に留まらない独自の姿を形づくっている。
球状に連なる塊茎の起伏から、それぞれ異なるタイミングで芽が動き出すため、株全体には一定ではないリズムが生まれる。整いすぎることもなく、無秩序に崩れることもない。そのバランスこそが、峨眉山という品種の個性と言える。
株姿に現れる交配種ならではの表情
一つひとつの塊は独立しているように見えながら、成長とともに互いの存在を意識するかのように形を変えていく。
成長点の数や向きは均一ではなく、時間の経過によって株の印象が少しずつ変化していく点も、この品種の見どころである。
交配種である峨眉山は、完成された形を目指す植物ではない。
むしろ、成長の過程そのものが姿に反映され、季節や環境条件によって表情を更新していく存在だ。
この植物の成長リズム
成長期には、芽吹きや葉の展開といった変化がはっきりと現れる。
日照と温度条件が整えば、成長点は確実に動き、株全体に新しい動きが加わる。一方、気温が下がる時期には活動を抑え、見た目の変化は最小限になる。
育成において重要なのは、過度に管理しすぎないことだ。
用土が十分に乾いてから水を与え、風通しと日照を確保する。基本的な管理を守ることで、この株は自らのリズムを保ちながら成長を続ける。
ひとつの鉢に収まる、複数の時間軸
ユーフォルビア峨眉山は、一株でありながら、複数の成長段階が同時に存在する植物である。
それぞれの塊が異なる速度で動き、結果として株全体に奥行きのある構造が生まれる。
交配によって生まれたこの不均一さは、欠点ではなく特徴だ。
時間をかけて向き合うことで、少しずつ姿を変えながら、この株ならではの完成形へと近づいていく。

