Pachypodium brevicaule
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マダガスカル中部、イトレモ山地周辺。
標高1,400〜2,000mの高原には、なだらかな岩山が連なり、土は薄く、昼夜の寒暖差が大きい。霧が立ち込める朝もあれば、強い日差しが容赦なく照りつける日もある。
パキポディウム・ブレビカウレ(恵比寿笑い)は、そうした環境の岩肌に張り付くように生きている。
地表に現れるのは、扁平で丸みを帯びた塊茎。
まるで岩の一部のように低く広がり、風や寒さから身を守るため、高さを求めることはない。そこから放射状に伸びる葉は厚みがあり、短い生育期に効率よく光を受け取るための形だ。
RePlantsが想像したブレビカウレの居場所
この株は、マダガスカル高地の岩山をイメージして仕立てている。
鉢の中では、土よりも先に岩があり、その隙間にわずかに溜まった用土へ根を潜り込ませる構成とした。水は常にあるものではなく、降れば受け取り、なければ塊茎に蓄えた水分でやり過ごす。
RePlantsのハビタットスタイルは、現地の完全な再現ではない。
ブレビカウレがどのような条件を選び、どのように姿を保ってきたかを読み取り、「この環境なら、きっとこう根を下ろす」という想像を形にしている。
塊茎が岩に寄り添う配置は、装飾ではなく、生存の結果としてそう見えるよう意図したものだ。
極端なリズムを持つ植物
ブレビカウレの一年は、はっきりしている。
生育期には葉を展開し、水と光を受け取る。
条件が整えば、黄色い花を塊茎の中心から咲かせる。
一方、休眠期に入ると葉を落とし、ほとんど動かない。
育成もその性質に合わせるのが最も合理的だ。
生育期は十分な光と風通しを確保し、用土が乾いてから水を与える。
休眠期は断水気味に管理し、無理に動かそうとしない。
塊茎の質感や輪郭が、季節の移ろいを静かに伝えてくれる。
鉢の中にある、高地の風景
低く構えた塊茎と、岩が占める割合の大きさ。
視線を落とすと、そこにはマダガスカル高原の岩山を縮尺したような景色がある。
パキポディウム・ブレビカウレは、成長を誇示する植物ではない。
環境に合わせて姿を削ぎ落とし、必要な形だけを残してきた結果が、この造形だ。
RePlantsのハビタットスタイルは、その背景を鉢の中に留める試みである。
この一株を通して、マダガスカル中部の岩山に根を下ろす植物の論理を感じてもらえればと思う。





