エリオカクタス・マグニフィクス

— 英冠玉（えいかんぎょく）｜Habitat Style —

Habitat Story｜丘陵地を渡る風と、石を抱く球体

RePlantsが本作で描いたのは、
ブラジル南部の丘陵地に沈む夕陽と、乾いた風の中に静かに佇むエリオカクタスの姿。

長い年月をかけて風化した岩肌の裂け目に、
英冠玉がしなやかに根を伸ばし、
ゆっくりと体を膨らませながら自らの居場所を確かにしていく——。

そんな“架空の一場面”をイメージし、
大小の石を組み合わせて、岩間にしがみつく生命感を表現しました。
岩壁に身を預けるように傾いたシルエットが、
過酷な自然環境に順応してきた野生の力強さを語ります。

RePlants独自のHabitat Styleとして、
“もしこの株が自然に自生していたらこう見える”
そんな臨場感を追求した植え付けです。

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植物の特徴｜繊細な刺と光沢ある肌を持つ「英冠玉」

エリオカクタス・マグニフィクス（英冠玉）は、
ブラジル南部の高原〜丘陵地帯に自生するサボテンで、
深いグリーンの肌と、金色に輝く柔らかな刺が美しい品種です。

● 特徴
• 放射状に整う稜がつくる、彫刻のようなフォルム
• 新刺は明るい金色を帯び、光に透けて輝く
• 成長とともに球形から円柱形へ移行するダイナミックな変化
• 比較的丈夫で育てやすく、鑑賞性に優れる

本株は特に稜の凹凸が美しく、
刺座にふわりとまとった白毛と、黄金色の刺が際立つ個体です。
岩組みの間からのぞく姿が、より“野生の英冠玉”を感じさせます。

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来歴｜南米の乾いた高原がルーツ

エリオカクタス属は南米に広く分布しますが、
マグニフィクスはブラジル南部の乾燥した丘陵地に集中して見られます。

岩場の斜面、痩せた砂礫地、強い日差し——
過酷な環境下で生き抜くための形状と刺であり、
その造形美が世界中のコレクターを魅了しています。

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育て方のポイント

● 日照

年間を通して明るい日差しを好みます。
春〜秋は日光をよく当てるほど締まり良く育ちます。

● 水やり
• 成長期（春〜秋）：用土がしっかり乾いてからたっぷり
• 休眠期（冬）：控えめ、または断水気味で管理

乾燥気味の管理が基本です。

● 温度

10℃を下回る環境では水を控え、
凍結だけ避ければ越冬可能です。

● 用土・風通し

水はけの良い砂礫質の用土がおすすめ。
蒸れを嫌うため、風通しを確保してください。

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まとめ

本株は、英冠玉の持つ柔らかな刺の美しさと、
岩場でたくましく生きる姿を重ね合わせた、
RePlantsならではのHabitat Style作品です。

静かな中にも力強い存在感を湛え、
室内空間に“南米の丘陵地の一瞬”を持ち込みます。