Pilosocereus gounellei
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南米の乾いた空へ向かう ——
ピロソケレウス・ゴウネレイが立つ場所
南米の乾燥地帯。
地図では色の薄い広がりとしてしか認識されない場所だが、実際に想像してみると、そこは驚くほど“音の少ない”世界だ。
長い年月をかけて風が削った岩が転がり、太陽はためらいもなく地表を焼く。
水は、ある時には何ヶ月も姿を見せない。
そんな環境に、一本の柱のように立ち上がるサボテンがある——ピロソケレウス・ゴウネレイ(豪壮竜) だ。
柱状に伸びる姿は、まるで乾いた地平線に刺さる標柱のようで、遠くからでも存在を見逃さない。
柔らかい毛をまとった刺は、強烈な日差しを反射しながら、過酷な環境で生きる術そのものだ。
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RePlantsが描いた “もしこの岩場に生えていたら” という景色
今回の株を植え付けるとき、思い浮かべたのは 南米の乾燥地帯の崩れかけた丘の斜面 だった。
岩が露出し、砂は風に運ばれ、植物が根を降ろせる場所はほんのわずか。
それでもゴウネレイは、その一握りの隙間に根を潜り込ませ、ゆっくりと体を持ち上げていく。
鉢の中に配置した石の質感や高さには、そんな“崩れては積み上がる地形”のリズムを落とし込んでいる。
まるで植物自身がその場所を選んで立っているかのように、静かに、しかし迷いなく。
乾いた風が絶えず吹き抜けるような空気を植物の周囲に漂わせたい。
そのために、砂漠のワンシーンを切り取ったようなハビタット構成にしている。
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ピロソケレウス・ゴウネレイという植物の来歴と特徴
ゴウネレイは南米の乾燥地帯に分布する柱状サボテンで、日本では「豪壮竜」の名で知られている。
その名の通り、時間をかけて力強く伸びる風格があり、若い株でもすでに“未来のスケール感”を感じさせる。
・青みを帯びた肌
・金色の刺
・柱状に伸びる端正なシルエット
これらが合わさることで、他のサボテンにはない凛とした印象が生まれる。
成長は比較的ゆっくりだが、そのぶん株がつくる“経年変化の美しさ”が際立っていく。
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育て方 —— 乾燥地のリズムに合わせて
ゴウネレイは乾燥地帯の出身らしく、基本は“乾かし気味”がもっとも調子を崩しにくい。
・日当たりのよい場所で育てる
・用土がしっかり乾いてから水を与える
・冬は低温と過湿を避ける
乾燥に強く、過湿に弱いという分かりやすい性質をしているため、リズムさえつかめば育てやすい部類に入る。
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小さな鉢の中に、遠い南米の気配を
一点の株を眺めているだけなのに、視線の奥に広がる地形がある。
それがハビタットスタイルの楽しさだ。
ゴウネレイの周囲に置いた岩は、ただの飾りではなく、植物が語る風景の“ほんの断片”。
その断片を通して、乾いた空気や強い光、遠くまで続く荒野の気配を感じ取っていただければ嬉しい。
この一株が、あなたの部屋に南米の静かな風景を連れてきますように。





