パキポディウム・ラメリーは、マダガスカル南部の乾燥地帯に広く分布する夏型の塊根植物です。強い日射と降雨量の少ない環境に適応し、乾燥した砂礫地でも生育できる丈夫さを備えています。太く硬質な幹には鋭い棘が並び、頂部から細長い葉を広げる独特の姿が特徴です。

今回の株は、マダガスカル南部の標高の低い乾燥砂地に根を下ろしている様子を想像しながら植え付けを行いました。遮るものの少ない平野で、風に削られた岩の間から幹を立ち上げるイメージをもとに、砂質の質感と荒れ地の雰囲気を控えめに取り入れています。RePlantsのハビタットスタイルはあくまで店主の妄想に基づく架空の情景であり、現地の状況を再現したものではありません。

育成は、成長期の春〜夏にしっかり日光を確保し、用土がしっかり乾いてから水を与える管理が基本です。冬は落葉し休眠に入るため、水やりを大幅に控えて乾燥気味に維持します。通気性の良い用土と明るい環境を整えることで、状態よく保つことができます。